ディクテーションと銘打ったが、前回はFlashcards Deluxeというアプリの紹介だけで終わってしまったので、その勉強法も合わせて書いていこうと思う。
前回も書いたとおり、おいらの勉強法は、
- Flashcards Deluxe(iOSアプリ)を使った和訳
- Excel、Numbersなどを使ったディクテーション
この2つを1セットとして、1セクションずつ記憶の定着に努めるという方法をとっている。
1セクションにかかる時間は、和訳で15分〜20分、ディクテーションで15〜40分といったところで、長くても1時間程度で終わるので、これなら社会人でも何とか時間の都合をつけられるのではないかな?
勉強計画
具体的な勉強法に入る前に、勉強はきっちり計画を立ててやるほうがいいよね、ということで。
- 平日は1日1〜2セクションの和訳とディクテーション
- 土日は、平日にこなした分の復習
大体2カ月くらいで1周なので、無理なくこなせるはず。
平日の学習
平日については、学生さんなどは1日のセクション数をもう少しふやしてもいいと思う。
ただし、和訳とディクテーションは必ず1セクションずつ行うこと。
これは、セクションごとにテーマに沿った例文が掲載されているので、前後の文で関連して覚えやすいから。暗記はとにかく関連性を見つけて楽をすることが肝心。今は応用力より基礎体力をつけるところなので、「あのページのあのあたり」みたいな記憶法も全然あり。
土日の学習
一方で、土日の学習については、セクションごとに分けず、まとめて復習する。もう既にセクションごとの関連づけは頭の中でできているはずなので、別の刺激を与えようということ(ランダムに出題したりするのも手だけど、おいらは全セクション終わってからやろうと思っている)。
それでは、まず和訳について書いてみよう。
Flashcards Deluxeを使った和訳
平日については、上にも書いたとおり1セクションずつ勉強していく。
和訳の目標は「例文をほぼ完璧に訳せるようになる」こと。
「ほぼ」というのは、必ずしも完全一致じゃなくて、意味が合っていればいいということ。ただし、下にも書くが、ニュアンスについては意識的につかむようにする。
また、この段階では単語単位での暗記はそこまで重視せず、例文を見たらパッとその訳が言えるようになればOK。これも関連づけ理論ですな。
初回
とにかく初回は、少しでもわからない要素があったら不正解にする。
単純に知らない単語があった場合はもちろん、意訳の「意」のニュアンスがつかめなかった場合や、文法関連も、とにかく全部。
そして、そのわからない要素は何だったのかを調べまくる。
DUO3.0の書籍版をじっくり読み込んだり、文法がわからなければググって調べたりすることもある。当然辞書も使う。
ちなみに辞書はiOSアプリの辞書を使うと楽。Flashcards Deluxeからぱっと切りかえて使う感じ。
上でDUO3.0をじっくり読み込むと書いたけど、派生語なんかはまだスルー。関連づけは大事だが、1セクションが重くなり過ぎては先に進めない。
2周目以降
正答率100%になるまで何周も繰り返す。
2周目以降は、調べものをすることはほとんどないと思う。せいぜいDUO3.0を確認する程度かな。
そして、100%になったら、ディクテーションに入る。
ディクテーション
ディクテーションは、おいらはMacで行っているのでそのやり方を紹介するが、もちろんWindowsでも大丈夫。
スマホだとペースが落ちるし、手書きだと正確性に難があると思うので、この方法が一番効率がいいとは思うが、まあ好みの問題かな。
iTunesへの復習CD取り込み(分割)
まず、iTunesに復習CDを取り込むのだが、そのままだと1セクションで1曲になっており、微妙に勉強がしづらい(後にシャッフルしてディクテーションするときも不便)。
なので、1文で1曲になるよう分割するのだが…、どうやったか忘れた。おいらがやった方法とは違うようだが、「英語の会」さんに載っている記事を参考にするといいかも(丸投げごめんなさい、見つかったら追記します)。
分割したら、iTunesのリピートを1項目にして、夢に出るんじゃないかってくらいリピートさせて、ディクテーションを行うことになる。
使用アプリケーション
そして、実際に何にタイプしていくかについては、おいらはExcelやNumbersなどの表計算ソフト(フリーのやつでも大丈夫)を推す。特にExcelなんかはPCに触ったことがあれば大抵の人は使ったことがあると思うので、下手に専用のソフトに手を出すよりも楽だと思う。
で、前回のFlashcards Deluxeに取り込むためのデータを表計算ソフトで作成することをオススメしたが、このシートをそのまま使ってディクテーションしていく。
シートの構成
画像では、C列に元の例文が記載されている。
そして、F列「ディクテーション用」に聞き取った文章を書いていく。
正誤判定はG列で、EXACT関数を使う。
例として、G2に入れる関数を載せておく。IF関数は空白の場合は正誤判定しなくていいよってことね。
=IF(F2=””,””,EXACT(C2,F2)) |
TRUEとFALSEだけでは見づらいので、条件つき書式で色分け。
間違い探しレベルのものも、ちゃんと正誤判定してくれる(まあ、F3の感嘆符などは間違えても正解にしてるけど)。
実際のディクテーション
C列はとりあえず隠すなり塗りつぶすなりして、iTunesでディクテーションしたい例文を再生させ、F列に書き取っていく。
初めからトゥルったらそれでいいが、フォルってもすぐには答えを見ないで、じっくり繰り返し聞き、修正を加えていく。
修正を加えてトゥルったら、それは正解したものと見なし、次へ進む。
何度修正してもフォルったら、C列と見比べ、答え合わせ。ぱっと見でわからなかったら、C列の該当セルをコピーして、F列に貼ったり戻したりを繰り返すと、差異がわかる。何が違うか把握したら、F列はすべて消去し、次の例文へ。
そして、セクションの最後まできたら、間違えたところだけまた繰り返す…この辺は和訳パートと大差ない。
完璧に全文を書き取れたら、そのセクションは完了とする。
気をつかうべきこと
ディクテーションをやっているときは聞き取ることに集中しがちだけど、せっかくまだ和訳のイメージが残っているはずなので、そのイメージと音を紐づける。この段階ではきちんと訳そうと思えば余裕なのだが、何となくのイメージを聞きながら思い浮かべるのがポイントだ。
これは英語を英語のまま理解するということにつながるので、ぜひ試してみてほしい。
不満
ここに書くべきことかわからんが…、読ませる文をいちいちiTunesで選択しないといけない点が不満点である。ショートカットキーで何とかできないか試したのだが、1曲リピートと「次はこちら」の相性がどうも悪く、断念。
まとめ
和訳はディクテーションへのイメージづくりとしてやっている部分がある。
ディクテーションでは、聞き取りでわからないところがあれば、文脈や文法で何とか文章を起こそうとする。英語力総動員…というのはさすがに言い過ぎかもしれないが、少なくともおいらのような「読む」「聞く」を優先的に勉強しようとしている人間にとって、最高の勉強法だと思う。
これに音読を加えれば、「(考えて)書く」以外は大体こなせそう。
おいらはあと1カ月でこの和訳+ディクテーションモードを完了する予定。
全部終わったら、ディクテーションのみ全セクション復習というのをやってみる予定。これでイメージとある程度の書き起こしが定着しているかどうかで、今後の勉強法をまった考えていきたいと思う。
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