このページは何?
詳細はこちらに書いてあるとおりだが、ここは藤子・F・不二雄大全集のドラえもん全巻(短編20巻・長編6巻)を読み尽くすという企画のページである。
Twitterで1話1ツイートの感想などを書き、それを表にしてまとめた。
1巻で1記事にすると長くなってしまうため、数回に分けた記事になっている。
ドラえもん全話制覇!〜全集4巻その1
ドラえもん全話制覇!〜全集4巻その3
そのほかの巻は、こちらのまとめページで。
表の見方
No. | 便宜上つけた通し番号(カウントは物語のみ) |
タイトル | 全集目次のタイトル(別タイトルのあるものは併記) |
初出掲載誌 | 初めて掲載された雑誌名と出版年月 |
てんコミ | てんとう虫コミックスでの巻数 |
ページ数 | ページ数 |
★は単行本初収録作品(公式より)
表中の赤字はブログにまとめる際に追記した文章。
No. | タイトル | 初出掲載誌 | てんコミ | ページ数 |
---|---|---|---|---|
(続き)1964年生まれ(1971年度入学)の小学生が読んだ「ドラえもん」(続く) | ||||
0217 | 念力目薬 | 小三73年04月号 | – | 7 |
てんコミ未収録作品だが、これも記憶あり。名前のとおり、差すと念力が使えるようになる目薬。差した量に比例して威力がアップする。エスパーぼうしでは透視のときに目の力を使ったが、今回は念力。よくよく考えると、念力と眼力はあまり関係ないような気がするんだけど。念力はやっぱ念じる力って感じなので、むしろめを閉じてそうだよね。 | ||||
0218 | 四次元サイクリング | 小三73年05月号 | 5巻 | 8 |
みんなが乗ってるチャリ、ステキ。こういうチャリが欲しいのに、今売ってないんだよなあ。ドラが出すのは高性能三輪車。目覚ましとかはいらんが、四次元空間に行けるのはいいな。でも、四次元で車はすり抜けるのに、なぜかボールにはぶつかっちゃうのよね。 | ||||
0219 | 自信ヘルメット | 小三73年06月号 | – | 7 |
てんコミ未収録作品。かぶると何を言われても自分に都合よく聞こえるようになる。これはおいら向きの道具だな。自信さえあれば、人生変わったかもしれんなあ。まあ、お話の中ののび太のように、あまりに都合のいい解釈ばかりになってしまうのも困りものだけどね。 | ||||
0220 | ぼく、マリちゃんだよ | 小三73年07月号 | 8巻 | 15 |
ページ数が倍にふえた。マリちゃんっていうのは丸井マリというアイドル。モデルいるのかなあ。天地真理はちと違う気がする。ステージママの「おスケジュールがぎっちゃり」って変な日本語! 最後はいい話。人の身になるって、体験しないとなかなか難しいのかな。 | ||||
0221 | ぞうとおじさん | 小三73年08月号 | 5巻 | 16 |
名作きた! マニ京の曲「アフリカ象」はこのお話をもとに書いたもの。お話ではインド象だけどね。このお話は、掲載されたのが8月号ということからもわかるとおり、間接的に反戦を訴えている作品だ。人の命と象の命、大切なものを並べられて、選べと言われるのが戦争。文字数の都合上、Twitterでは書かなかったが、本気でアフリカ象と勘違いしてた。あと、名前もハナ夫じゃなくハナコだとずっと思ってた。性別まで勘違いしてたとは…。 | ||||
0222 | 正直太郎 | 小三73年09月号 | 2巻 | 9 |
見た目は腹話術の人形だが、持っている人が思っていることを何でも話してしまう人形。余計なお世話過ぎ。大人になると、正直に言えないのって、言わなくてもいいことは言わないでおくっていう判断だったりするわけよね。正直さは必ずしも美徳じゃない。正しくはありたいけど。 | ||||
0223 | タヌキさいふ | 小三73年10月号 | – | 11 |
てんコミ未収録作品。道具自体は記憶にある気もするけど、お話は全集が初めて。カキの葉を財布に入れると、1枚1000円になるっていうすばらしい道具。しかしタヌキなのでやっぱり…。犯罪者になってもよければ、使える道具だ。冒頭の白髪を抜くバイトがまさかの伏線。無駄なコマがないんだよね、ドラえもんは。 | ||||
0224 | オオカミ一家 | 小三73年11月号 | 2巻 | 10 |
子供のころ、いとこたちとオリジナル劇をつくって遊んでたんだけど、ある回はほぼこのお話をパクって脚本を書いた。そんくらい印象的なお話。思えば、ドラえもんには絶滅した動物のお話が多い。F先生が環境問題に取り組み始めたきっかけは、案外絶滅動物が先なのかも。 | ||||
0225 | 日づけ変更カレンダー | 小三73年12月号 | 3巻 | 9 |
小三のお話だけど、何気にクリスマスプレゼントは親がくれるものってばらしてるじゃん! つか、いつごろまで無邪気に信じてるもんなのかな。今の子は現実的なイメージ。出てくる道具は名前のとおりで、日付を変えられるんだけど、効果範囲が微妙に狭い。 | ||||
0226 | 走れ! ウマタケ | 小三74年01月号 | 1巻 | 9 |
竹馬、小学生のころはやったな。おじいちゃんに竹でつくってもらった。地下足袋を履いて練習したもんだ。そのせいで指に挟まなければならず、靴のままでは乗れなかったのだが…。でも、のび太のように、転んでけがしながら覚えたって記憶はないな。それは自転車も。 | ||||
0227 | はこ庭スキー場 | 小三74年02月号 | 6巻 | 9 |
1コマ目のしずちゃん、何か色っぽい。ほかのコマと力の入れ方が違う。いい前振りですな。今回はいろいろな道具が出てくるけど、道具名の記載は特にない。むしろシチュエーションとドラえもんの奮闘を楽しむお話といえる。こういうのは久しぶりかもね。 | ||||
0228 | さようなら、ドラえもん | 小三74年03月号 | 6巻 | 10 |
もちろん今泣いてる。個人的には3本の指に入る名作だと思う。このお話には名台詞も多いが、ここはあえて絵だけのコマに注目してもらいたい。台詞も擬音語もないコマというのは、ほかのお話ではそう多くない。語り尽くせぬ思いが詰まったシーンの数々なのだ。結婚前夜じゃないけど、のび太は人の幸せ(ドラえもんにとっては、のび太がひとり立ちすること)を考え行動できる、すばらしい人間だと思う。これが根底にあるから、どんなにダメなやつでも大好きなんだ。 | ||||
0229 | 帰ってきたドラえもん | 小四74年04月号 | 7巻 | 12 |
「さようなら〜」とセットで語りたい作品。季節を四月に合わせている上(四月ばかという設定を生かしているという意味ね)、後づけでここまで見事に理由をつけられたことがすごい。そして、そのとき一番必要なものが出てくるというドラえもん型の箱と、のび太のつくうそ。完成度という意味でも一級の作品だ。 | ||||
0230 | ウラメシズキン | 小四74年05月号 | プラス4巻 | 8 |
プラス収録作品だが、読んだ記憶あり。頭につけて恨みを念じると幽霊が出てくる。恨みをはらすまで消えないが、のび太の幽霊なので、能力はたかが知れている。あと作中ではだれも気づいてないけど、幽霊がのび太の見た目じゃ、どうせドラえもんの道具だろってなりそう。 | ||||
0231 | マジックボックス | 小四74年06月号 | – | 9 |
てんコミ未収録作品。小学四年生に関する話題が出てくる。表紙がリアルなので、本物のコピーなのかな。道具は箱と筒がセットになったもので、箱から出した手や足、目が筒につながっている。スパイセットと何かを足して2で割った道具だな。何かってのが思い出せない… | ||||
0232 | ゆめの町ノビタランド | 小四74年07月号 | 3巻 | 9 |
テレ朝版アニメの1話目として有名な作品。道具名が長いから省略するけど、家のミニチュア模型が出てくるカメラとガリバートンネルで、野比家の庭に町をつくるお話。これは憧れる。というか、全人類を小さくすればいい。いろんな国家間の問題が当面は解消しそう。基本的に争いっていうのは所有欲(もしくは所有権)の奪い合いで起こると思うので、資源などが相対的に豊富になる以上、一時的に争いは減るはず。でも、悲しいかな人間の所有欲は無限なのよね〜。困ったもんだ。 | ||||
0233 | おもちゃの兵隊 | 小四74年08月号 | 4巻 | 8 |
ジャイアンに追いかけられ、のび太は電話で助けを呼んだのだが、やってきたのはおもちゃの兵隊。かなり強力ではあるものの、いったん敵と思った相手には容赦なく攻撃してしまう。友達全員、ドラえもんまで黒焦げになるし。久々にシュール寄りな展開でいい感じ。 | ||||
0234 | ふろしきタクシー | 小四74年09月号 | プラス1巻 | 8 |
プラス収録。初読。本山くんって子が出てくるんだけど、ショージキデンパの子とは別人だ! 小さな発見。風呂敷に包まれてると、風呂敷を見た人が目的地まで運んでくれるという、まさにタクシー。しかも、客扱いで運ばれて行くので、命令も自由。痩せたら使いたい。 | ||||
0235 | 台風発生機 | 小四74年10月号 | 14巻 | 8 |
ドラえもんの台風をモチーフにしたお話といえばフー子のお話があるが、これは別物。むしろ普通の台風。なので、コントロールできるのは便利だけど、愛着は持てないな。何かおいら、ドラえもんがひどい目に遭うオチが好きみたい。ドラえもんのこと大好きなのに…。 | ||||
0236 | うつしぼくろ | 小四74年11月号 | プラス6巻 | 8 |
プラス収録作品。赤黒のほくろセット。赤をつけた人の性質が黒をつけた人にうつる。赤を乙梨さんって子につけるのだが、その子の「どなたが鼻くそなんかおつけになったのかしら」ってアンバランスな台詞がおもろい。黒をつけられたジャイアン、最後キモくていい。 | ||||
0237 | ジャイアンズをぶっとばせ | 小四74年12月号 | 7巻 | 10 |
前半は今の時代だと、女もそこまでばかじゃないよ!という感じではあるが。女は女らしくしろみたいな風潮があって、野球が好きとか言えなかったんだよ、昔は。でも、最後には、女の子たちが好きなように野球をやってるのがいい。のび太はかわいそうだが。 | ||||
0238 | 人間すごろく | 小四75年01月号 | 45巻 | 8 |
てんコミ45巻収録。実はこの前、おいらは45巻を読んでない説が浮上して。で、これを読んでやっぱ記憶がほとんどない。読んだ回数的にほかより圧倒的に少ないという可能性もあるんだけど、ここまで覚えてないのは本当に初めて読むのかも…ってお話のコメントしてない! 漠然とすごろくのお話の記憶はあるものの、このお話だったかなあっていう。 | ||||
0239 | 名刀「電光丸」 | 小四75年02月号 | 11巻 | 15 |
こういう歴史上の人物に関するお話、大好き。宮本武蔵はヒーローとして描かれることが多いわけだけど、最初はのび太みたいに臆病だったとか、等身大で描かれているのがすごくいい。こういうF先生の人物に対する視点が好きで、影響を受けて、おいらの価値観になってる。 | ||||
0240 | 人間うつしはおそろしい | 小四75年03月号 | 45巻 | 8 |
こちらもてんコミ45巻。やっぱ読んでないのかなあ…。記憶がない。ママの目がちょいちょい怖い。のび太の気持ちもわかるな。あまりに人間的スペックが違うっていうか、あれもこれもできるって人もいるわけで。努力で埋まらない溝っていうのは確実にあるから。 |
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