9巻の5〜6年生分。
このページは何?
詳細はこちらに書いてあるとおりだが、ここは藤子・F・不二雄大全集のドラえもん全巻(短編20巻・長編6巻)を読み尽くすという企画のページである。
Twitterで1話1ツイートの感想などを書き、それを表にしてまとめた。
1巻で1記事にすると長くなってしまうため、数回に分けた記事になっている。
ドラえもん全話制覇!〜全集9巻その1
ドラえもん全話制覇!〜全集9巻その2
そのほかの巻は、こちらのまとめページで。
表の見方
No. | 便宜上つけた通し番号(カウントは物語のみ) |
タイトル | 全集目次のタイトル(別タイトルのあるものは併記) |
初出掲載誌 | 初めて掲載された雑誌名と出版年月 |
てんコミ | てんとう虫コミックスでの巻数 |
ページ数 | ページ数 |
★は単行本初収録作品(公式より)
表中の赤字はブログにまとめる際に追記した文章。
No. | タイトル | 初出掲載誌 | てんコミ | ページ数 |
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(続き)1969年生まれ(1976年度入学)の小学生が読んだ「ドラえもん」 | ||||
0587 | ガンファイターのび太 | 小五80年4月号 | 24巻 | 22 |
22ページとやや長め。そのためか長編っぽいスケール感のある話になっている。タイムマシンのブレーキ云々は前振りが欲しかったな。のび太の珍しい活躍にワクワクするお話だけど、実際に銃で人を傷つけたら、気絶どころじゃないかも…絶対トラウマになるわ。 | ||||
0588 | ココロチョコ | 小五80年5月号 | プラス1巻 | 8 |
プラス収録作品。このチョコを分けて食べると、食べた人の心が一つになる。一見美しい言葉だが、実際はしずちゃんのセリフのとおり、「大勢が同じこと考えるなんて、気持ち悪い」のだ。みんなに嫌われるジャイアンは、迫害されているかわいそうな少年にしか見えないもの。 | ||||
0589 | 宝星 | 小五80年6月号 | 44巻 | 21 |
44巻収録。これまた21ページとやや長め。宇宙での宝探しというスケールが大きいテーマなのに、貯金箱とかスケールの小さいネタが入ってくるのは、らしくていい。ただ、このお話で発見する宝物は全部お金なので、お金以外のものが出てきたらもっとよかったな〜。 | ||||
0590 | どっちがウソか! アワセール | 小五80年7月号 | 38巻 | 9 |
うそが誠に。これ好き。特に最後のコマの、かわいいんだけど実際にいたら気持ち悪いであろうヒナゼミ、ミミズ的なものをヒナたちのために運ぶ親ゼミ、まじめに観察ノートを書くスネ夫。明記されていないから念のため、セミは成虫も幼虫も樹液を吸う。 | ||||
0591 | ユクスエカメラ | 小五80年8月号 | 33巻 | 8 |
「僕って面食いだろ」と突然見ず知らずの少年に言う男に昔から違和感。知らねーよ!という。未来を知ることにはあんまり興味がないかなあ。どんな技術が開発されるんだろうとか、どんな世界になっているんだろうとかには興味があるけど、自分の未来の姿は…怖過ぎる。 | ||||
0592 | ビョードーばくだん | 小五80年9月号 | 26巻 | 8 |
のび太の爪の垢を煎じて、飲む…わけじゃないけど、まあそういうこと。このお話ではのび太のルーズな面が強調されているが、時々発揮する天才的アイデア(悪知恵ともいう)のほうにフォーカスしたら、案外おもしろいことになるんじゃないかって気もする。 | ||||
0593 | 大人をしかる腕章 | 小五80年10月号 | 33巻 | 8 |
たばこポイ捨ての親父、最悪。厄介なのは、今でもこの手の人間がいるってことだな。お話の中では大人と子どもという基準だけど、「しかる」というか、「注意する」のは年齢も立場も関係ないと思うんだけどな。もちろん、自分の正義の押しつけにならない程度に。ただねー、「自分が正しい」の鎧をまとった相手には何を言っても無駄っていうのがねー。こっちもそんな相手につき合ってる時間がもったいないしね。 | ||||
0594 | すなおなロボットがほし~い! | 小五80年11月号 | – | 8 |
てんコミ未収録作品。道具はキカイソダテール、機械にふりかけると機械が育つんだけど、一時間に一滴ずつという地道さ。さもないとどうなるか、明確にあらわされないのが残念。一気に大きくなることで、人間でいう情緒面が育たないとか、そういうこと? | ||||
0595 | のび太救出決死探検隊 | 小五80年12月号 | 22巻 | 15 |
このお話も憧れだったな。まあ、巨大ミミズや巨大ドブネズミ、描かれているシチュエーションはぞっとするが。巨大トカゲにはワクワクする。やっぱだれも知らない世界には憧れる。物理的な冒険は疲れるしやだって大人になったけど、頭の中では今でもね! 冒険してやるって気持ちは、今でもあるよってことね。 | ||||
0596 | 地震なまず | 小五81年1月号 | 26巻 | 8 |
使い道が全く考えられない道具だな…地震に慣れる? 慣れちゃダメだよ! 子どものころはおびえるのび太やスネ夫に爆笑したけど、今はちょっと笑えない自分がいるな。地震怖いもん。オチは子どもでもわかるダジャレ。しかし、しずちゃんのスカートに逃げるのは…どうなの。 | ||||
0597 | のび太のブラックホール | 小五81年2月号 | 26巻 | 8 |
のび太がご飯をあまり食べないからといって、ミニ・ブラックホールを飲んでもお腹が空くわけじゃないんじゃ…と思ったら、うん、空くのね。ブラックホール分解液を飲んだら、のび太の部屋に食べたものが…。どういう理論だとか考えてはダメなのだろう。 | ||||
0598 | 人間カメラはそれなりに写る | 小五81年3月号 | – | 8 |
てんコミ未収録作品。人間カメラシャッターを頭につけてシャッターを押すと、写真が撮れる。口から写真が出てくるのは汚れないのか心配だが、目で見たものが写るのはおもしろそう。ただし、想像を写すこともできるので、邪心があったらまずいね。その場の空気を切り取るという意味において、人間の目とカメラってどっちが優れているんだろう。人間の目のほうがより感情はこもりそうな気がするけど、あえて機械を通すからこそおもしろくなることもありそうだよね。 | ||||
0599 | 虹谷ユメ子さん | 小六81年4月号 | 24巻 | 10 |
これがばれて許してくれる女の人っているのかな? 一部だけうそならまだしも(それが性別だったら大き過ぎるが)、生活スタイルも何もかも大嘘じゃん。気持ち悪い。オチはのび太にお灸が据えられるけど、相手にはむしろいいことが起こってしまうので、すっきりしない。 | ||||
0600 | な、なんと!! のび太が百点とった!! | 小六81年5月号 | 25巻 | 10 |
このお話好き。2話前では65点で野比家大騒ぎ。100点なんて、もうえらいことに…じゃなくて、逆にだれも信じてくれないという。のび太がすねるのも無理はない。そんなのび太の気持ちより、どら焼き特売日を選ぶドラもらしくていい。 | ||||
0601 | やどり木で楽しく家出 | 小六81年6月号 | 31巻 | 10 |
人の家が苦手なので、今は使い道がないが、住む部屋がなくなったら使いたい。できれば池がついている家がいい。カメたちと一緒にお引っ越し。あとスタジオも欲しいな、小さいのでいいから。家でもアコギの練習がしたいんだよ! …自力じゃ無理なのが悲しい。 | ||||
0602 | 昔はよかった | 小六81年7月号 | 30巻 | 20 |
これって江戸時代ぐらい? 練馬のあたりは結構畑があったみたいだね。20ページの作品なので、昔の生活が丁寧に描かれている。こういう生活を想像することは大切だな、そして、なるべくいい面も、悪い面も両方想像できるとなおいい。どんなことからも学べるからね。 | ||||
0603 | のび太の結婚前夜 | 小六81年8月号 | 25巻 | 12 |
短編の中では5本の指に入る有名作品じゃないかな。もちろんおいらも大好き。こんなに愛のある父親は実在するのかしら。社会的に愛すのではなく、人間として愛してくれる…こんな父親が欲しかった。「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ」、忘れないようにしたい。 | ||||
0604 | 神さまロボットに愛の手を! | 小六81年9月号 | 28巻 | 10 |
今度はしずちゃんが聖人。すばらしいお父さんに育てられたから、いい子に育ったんだね…と思いつつ、初期のころのずけずけとものを言うしずちゃんも好きだったりする。だから、ちょっと寂しい。このお話、神様が人形じゃなく人間だったらどうだったかな。おいらもものは所詮ものと思うから、絶対人形の神様はスルーしてしまうな。でも人間だったら…うーん、でも家に連れていってご飯を食べさせようとは思えないか…。せいぜい警察や病院に連絡する程度だろうな。 | ||||
0605 | のび太の調教師 | 小六81年10月号 | 27巻 | 8 |
この場合、のび太が調教師ということね。ジャイアンを調教するわけだけど、物覚えが悪いというよりは、ものごとの関連性がわからなかったんじゃないかな。偶然で片づけられるもん。「罰が当たる」とか信じていれば別だけども、ちょっと説得力に欠けるよね。 | ||||
0606 | ツバメののび太 | 小六81年11月号 | 29巻 | 19 |
今度はのび太のようなツバメのことです。大人になって読んでみると、いろいろ考えてしまうお話だな。人間が自然界にどこまで手出ししていいのか…のび太ツバメは本来淘汰されてもおかしくない生き物なわけで。でも、感情移入してしまう気持ちもわかる。難しいね。 | ||||
0607 | サカユメンでいい夢みよう | 小六81年12月号 | 36巻 | 10 |
これ、途中からF先生じゃない人がかいているよね。子どものころから気になっていたけど、調べてみたらやっぱりそうみたい。そのせいか、物語が頭に入ってこないという…。おもしろいんだけどな。お話では描かれないのび太の悪夢、見てみたい気もする。 | ||||
0608 | 「チャンスカメラ」で特ダネ写真を… | 小六82年1月号 | プラス4巻 | 10 |
プラス収録作品だが、読んだ記憶がある。確かに事件が起きるとわかっているのに、シャッターチャンスなんて待てないよね。報道のジレンマってやつか。特にのび太の場合、ドラえもんがいれば大抵のことは阻止できるわけだし。悪意のない、だれも傷つかないいたずらは大好きなので、インチキレベルがいいな。 | ||||
0609 | コピー頭脳でラクしよう | 小六82年2月号 | 43巻 | 10 |
コピー頭脳って聞くと出来杉くんの頭でもコピーするのかと思うけど、のび太の頭脳を動物にコピーするって話なのよね。でもそれなりに便利で、自分が二人になったみたいな感じ。もしこれがあれば、もう、バイトでもさせますわ。おいらはもちろんニートです。 | ||||
0610 | しあわせトランプの恐怖 | 小六82年3月号 | 27巻 | 12 |
これ欲しい。でも、だれにジョーカーを引かせるのかっていうのを考えると、悩ましいなあ。5個くらい望みを叶えたらだれかにあげて、見て見ぬ振り…罪悪感は残るな。このお話のように、本当の悪人がいればいいんだけど。まあ、犯罪だけが悪ではないが。 |
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